日本の職人が作りだした「手仕事」を集めた夏祭りのような企画展『ニッポン手仕事』


◆大阪府堺市の注染手ぬぐい【にじゆら】

◆鎌倉の【カマクラ張子】

◆福岡県の国産花火メーカー【筒井時正玩具花火】


それぞれの職人技や伝統の技法から作り出される逸品は、

職人の想いと魅力がたくさん詰まっています。

また、お祭りや花火大会が自粛されている中、

自宅で夏を満喫できるよう計画してはいかがでしょうか。




注染てぬぐい【にじゆら】



にじゆらがある、大阪府堺市はいわゆるベタ、典型的な大阪人が多く、祭りの時期になるとすさまじく燃える、他の大阪の人から見ても、ちょっとおもしろい町。


にじゆらの手ぬぐいは全て、「注染(ちゅうせん)」と呼ばれる技法で染められています。注染とはその名の通り、染料を「注いで」染める技法。

1疋=25mほどのさらしもめんをじゃばら状に重ね合わせ、柄の入った型紙を木枠で固定し、木へらで防染糊をこすりつけます。その上からじょうろで染料を注ぐことで、1度に30〜40枚分の手ぬぐいが染まります。色を分けたいときは糊で土手を作ります。染め上がった布には表と裏がなく、両面染まるのが特徴です。


手作業だからこそ、すべてが寸分違わぬほどきっちり均一なわけではなく、ほんのちょっとした誤差が生まれます。ただそれは職人さんが一生懸命、きっちりしようと必死でやって、できる誤差だからこそアジになる。

美しくいとおしい、人にも似た個性ともいえます。


「手を、ぬぐう。」手ぬぐいですが、用途はそれだけではありません。

暮らしのさまざまなシーンで、あれもこれも、とぞんぶんにご活用いただけます。

首に巻いて、テーブルに敷いて、額に入れて飾ったり、ラッピング替りに使ったり、東袋や巾着袋を作っても素敵です。

たくさんある柄の中から、お気に入りの一枚を見つけてください。










鎌倉の【カマクラ張子】



張子作家 五十嵐祐輔さんがひとつひとつ手描きで描き上げた張子人形です。

(自称)日本一猫好きな職人さん。

現在、奥様がやっていらっしゃる鎌倉の雑貨店moln(モルン)を拠点に、招き猫やだるま、おめんなど、可愛らしい張子人形をひとつひとつ丁寧に作られています。


木で組んだ枠に紙などを張り付け形成し、ひとつひとつ絵付けをし仕上げる、室町時代に中国から伝えられた技法です。

そんな古い歴史のある張子人形ですが、現在ではわずかに地域の特産物として人形制作の伝統を守り続けているところがあるくらいで、 職人の後継者不足と素材の和紙職人と需要の減退もあり、製作者は減り続けています。

昭和初期から張子職人が減り続け、今では貴重な技術保持者とされています。


五十嵐さんの作品の中で一番人気は、招き猫!なも愛んとくるしいお顔とカラフルな絵柄。

右手は『お金』を招き、左手は『人』を招きます。










福岡県の国産花火メーカー 【筒井時正玩具花火製造所】




子供向け玩具花火の製造を続けて約90年の国産花火メーカー。

国内唯一の線香花火製造所であった製造所(福岡県八女市)が1999年に廃業し、日本の線香花火は消えてしまう運命でした。しかし、3代目筒井良太が線香花火の製造技術継承を願い、 その製造所で修行し、製造所の廃業と同時にすべてを引き継ぎ伝統の光を守り続けています。

今では、国産で線香花火を手作りするメーカーは3社となり、そのうちの一社です。先人の知恵を守りつつも、令和にも引き継がれ進化する技術と新たなデザインが魅力です。


そして今日も製造所ではさまざまな花火が、あたたかな人の手でひとつひとつ丁寧に作られています。



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